思い詰まりの失言症
涙(ルイ)

本当に云いたいことは
いつだって
喉の奥にひっからまったまんま
どんなに咳をしようが
首をトントンしようが
指をつっこんでみようが
一向にとれなくて
息をつくのもままならなくて

いつだって
半分泣き笑いしながら
苦し紛れの出来合いの
とってつけたようなフレーズを
うまく当てはめたつもりになっては
ヘンチクリンなことばかり
口走ってしまうから

ほら またぼくは失敗して
君に呆れられてしまうばかり


自由詩 思い詰まりの失言症 Copyright 涙(ルイ) 2007-12-16 07:25:29
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