オセロ
千波 一也



夜を、
わたしの、夜を、
誰かがたやすく追い越して
ちがう、
誰か、は、
待ちぶせる



かけら、
手のひら、かけ、ら、
わたしの言葉は瞳を閉じ、て
もうじき嘘になる

空、から、空、へ、

いつまでも
したい、たい、
けれども微熱を
その名に分け、




おろかさは
どれほどの遊戯か、と
くり返す

叫び、のような日、を
ささやくこと、で
薄さを
保ち



 王道で、す、か、
 
 見劣ること、なく
 あなたの
 うら
 が
 わ



待て、とはいわず
待つとも、いえ、ない

つぎ、から
つぎの最後まで
はじめまして、に
透かされる
夜、











自由詩 オセロ Copyright 千波 一也 2007-12-13 22:43:19
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【月齢の環】