つき
あさみ

夜は私に薄くて頑丈なバリヤを与える。
バリヤの中で幾ら絵を描いたって、
ひとりであることに変わりは無い。
手を伸ばすも 月は遥か遠く、
薄っぺらな毛布はツギハギだらけ。
沸き起こる破壊衝動と融解願望をこらえ
今日も毛布にツギハギを縫い付ける。


自由詩 つき Copyright あさみ 2007-12-10 21:43:33
notebook Home 戻る  過去 未来