カナリア
beebee





この
かよわいものの
眼を
凝視めてはいけない。
痛々しいくらいに
幼い
このカナリアは
まばらに生えた羽毛の隙間から
紅く透き徹る皮膚を見せている。
嘴だけが一人前だ。
地を
首を少し横に倒すようにしながら
嘴で
叩く。
軽快なリズム。
動きの中に
生気が溢れている。
だから君よ、
この
かよわきものの
眼を凝視めてはいけない。
無邪気な神よ。
幼き小鳥よ。


自由詩 カナリア Copyright beebee 2007-12-04 23:37:28
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純情詩集