後悔に口を噛む狼は身を焦がす
beebee



決まり文句のような言葉
配色
色彩が欠落していく
白黒の世界が拡がる
わたしは原色でいたのではなかったか?
セピア色でもイエローでもない
赤と緑に塗り分けられた世界
その中ではタバコの煙でさえ粉っぽく
口をバクバクにさせるのだが
くちごもり展開する視界
涙がこぼれ落ちる
手を伸ばし掴まり立ちする自身
宙ぶらりんに笑ってしまう
秋の陽射しの内
白い光が粉を吹いている
暖かいが冷たい時間
眼球を斜めに掠める視野に止まり
息を吐いた後悔が転がり落ちた
 


自由詩 後悔に口を噛む狼は身を焦がす Copyright beebee 2007-12-01 10:03:08
notebook Home 戻る  過去 未来
この文書は以下の文書グループに登録されています。
傷口(自虐、暗闇)