冬枯れて
アハウ

常緑樹と
冬枯れの木々は
まだらに生息していて

こんな小春日和には
液化燃料の燃えかすは
静かに窪みに沈殿するから

常緑樹が光と濃厚な二酸化炭素で
光合成の声無き法悦に浸っていて

冬枯れの枝は
骨の節々と神経ニューロンのあいの子で
コツコツと生き延びて
来るべき春のため
新陳代謝を落とし 冬眠している

潅木が生い茂る
まだらの庭で
木々は静かに営み
水平の地を蹴り固め 
垂直に天へ手を伸ばして

自らの重みを幹で支え
重力に逆らい

一つの世界を維持している

あっ!
冬枯れの枝 枝に
雀の群れが


自由詩 冬枯れて Copyright アハウ 2007-11-26 09:20:25
notebook Home 戻る