憂いう女山手線より帰路
しいこ。

浜松町 降りたあたりで
ふと
気付いてしまったの
どうでもいいこと

あなた
私より他に
好きなヒトのこと
考えていたでしょう?

それでも
私と
何故か一緒にいるのは
きっと
私と
いるほうが
多分
一切合切
赦してくれるからでしょう?

品川まで
きて
気付かなきゃよかったって
今更
なんだけど
落ち込んでいるのよ

運転手さん
タクシー止めて
私ここからひと駅 歩きたくなった

切ない想いが
込み上げて
大崎

私いつの間に
酔い潰れていた

もう大人だっていうのに
だらし無いけど
あなたを慕った日から
どうも変なの

お願い
あの人と
置いていかないで


このままじゃ
ひとりでなんて
生きていけない

酔いたくて
酔っているわけじゃない
だから
助けて

今は
まだ
ひとりじゃ
いられない

いずれ
来る時まで
留め置いてはくれまいか?

くれまいか?



自由詩 憂いう女山手線より帰路 Copyright しいこ。 2007-11-21 03:44:58
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