宇宙の嫁
喫煙変拍子



水たまりに右足つっこんだら
それはそれは土が柔らかで
地上に残った左足との距離は
またたく間に
何たらメーターのデジタル表示で
加算される


溺れたのは
水がある、数cmの間だけ


飛びたいと思ってて空を
だから夜な夜な羽ばたく練習してて
肘は曲げた方がいいだとか
指先は案外重要だとか
どうしても興奮するから声がでかくなってしまい
ガラガラピシャンッ 
何時だと思ってるか よく聞かれた


土が臭いのは
人間が触れた、数mの間だけ


ご飯食べると太るから
いつもおかずばっかりで
別に慣れれば虚しくはないんだけど
虚しそうな目で見る人がいて
それだけでまた虚しいかどうか
よくわかんなくなる


小さい頃の夢は
宇宙のダンナと 
誰も知らない場所で 
披露宴をあげること
ウエストの締まった
ウエディングドレスで
キスされること


もっと引いて
地球の中心さん
その勢いで
ブラジルかアルゼンチンあたりから
飛び立てる
くらいに



自由詩 宇宙の嫁 Copyright 喫煙変拍子 2004-06-11 01:17:51
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