15才(Blankey Jet City へ)
LUKE

ディスクユニオンの袋をぶらさげて
少年は誕生日を祝うのさ
今夜にお似合いの曲を仕入れて
最高にご機嫌な気分でね
アイスキャンディーをなめながら
一人で夜道を歩いていくぜ
ソーダ味が口の中で
いまにもはじけそうだから
少年は今夜
フェンスを飛び越えるんだ
夜の校庭はひんやりして
ひりつく舌に心地よくて
6ペンスの明りに見守られ
ロウソクに火をつけるのさ
袋から取り出した爆竹を
15コゆっくり闇に立てれば
近くの家の明りが灯り
バーズデー・ケーキが贈られる
点滅するサクランボと
チョコとホワイトの2段重ね
やがて静寂が全てを吹き消し
いい子の時間の終りを告げる


自由詩 15才(Blankey Jet City へ) Copyright LUKE 2004-06-10 19:17:42
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