青いセピアの入道雲
ゆるこ

 
 
しらんだ空が
産んだ青い退屈
駄菓子屋の秘密
ゆうぐれのすきま
 
纏った仮面を振り回す
夏の日の少年
残像の香りはせっけん
ぶんぶんごま
 
鉛筆を構えるより
丸めた新聞紙を構える方が
夢があって
実感がある
 
従順に生きれば
いつか握るのだから
もう少し
青い夢、見させて
 
門前の呼ぶ声
震える小さなノスタルジック
なんていうか、
まだ浸りたい
 
手招きする残像は
特に何も言わない
この町の中心は
いつか、僕だった
 
 


自由詩 青いセピアの入道雲 Copyright ゆるこ 2007-10-31 13:39:33
notebook Home 戻る
この文書は以下の文書グループに登録されています。
飽和