指
umineko
指は
君の小さな生き物だった
どこか
遠い異国の調べみたいに
時おり
弾むように歌ってた
君が僕の指を食む
君が
少し子供にかえる
遠いね、
とだけ
指がつぶやく
そうだね、
と
指が応える
僕らが
言葉に出来ないことを
指は
自由に飛び越える
ほら
指がいけないんだよ
笑い声が
夜に響いた
自由詩
指
Copyright
umineko
2007-10-12 06:19:15
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