だた、ひとつの線
美砂


ただ、ひとつの線

そのさきの

きわみ

静けさ

甘みを増してくる
過剰なざわめきに
鈍い、だが長い
痛みに
蓄積されたのち
放たれる
腐臭に

耐えつづけることが
できたとしても

おそらく
きびしすぎる断絶に

気づきもせず






自由詩 だた、ひとつの線 Copyright 美砂 2007-10-04 22:07:30
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