サンドイッチ・デイズ
深海とと子

タン、と小気味よく
鼻先の時間は切って捨てられてしまった
あたしはきっと
カチカチのパンに 申し訳程度に塗られた
バター、なのだろう

いつからハムじゃなくなったのか
覚えていない けど
あたしならもっと
分厚く切るのにな、と思う

タン、が響くたびに
首をすくめる
まだ昨日の頭痛さえ 治まらないのに
ぐっと 挟まり続けている
染みのようなバターとして


自由詩 サンドイッチ・デイズ Copyright 深海とと子 2007-09-22 00:00:29
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