かげろう
チアーヌ
買い物帰り
荷物を抱えて歩く坂道
アスファルトの照り返しに
ため息をつきながら
歩いていると
先の方に
とてもよく似た後ろ姿があった
ひとり
ふたり
足の運びも同じで
似ていた
どうだっていいやと思った
暑かったから
すべてが
どうでもよくて
いろんなことを
見逃してきた
夢の奥へと
入り込みながら
自由詩
かげろう
Copyright
チアーヌ
2007-09-12 21:51:47