酔っ払いと痣と恋
亜樹

散々酒を喰らった翌日に
原因不明の痣が三つ
手首と膝と足の甲

手首はきっと
ブレスレットにぶつけたのだろうし
膝のは多分
這ってトイレに行ったとき

けれども足の甲だけは
どうやってこさえたものか
いくら思えどわからない

勝手に酩酊した挙句
知らぬ間に出来た小さな痣は
なんだか少し、恋に似ていた


自由詩 酔っ払いと痣と恋 Copyright 亜樹 2007-08-31 21:49:35
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