夕日
亜樹

大きな線香花火が
今日もゆっくり
海へと落ちていった
水に浸かる瞬間に
ジュっと
火の消える音がしないかと
耳をこらしてみたものの
カナカナカナと
聞こえたは
夏の終わりにすがりつく
ヒグラシの遠い声ばかり



自由詩 夕日 Copyright 亜樹 2007-08-29 00:41:33
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