ラブの秘密
恋月 ぴの

はじめてラブと出逢ったのは
新宿歌舞伎町にあるペットショップ
狭い檻のなかで怯えるように震えていた

あなたの瞳をみつめた瞬間から
ラブ
わたしたちはあなたの虜になってしまう

思わず抱きしめてあげると
ラブは安心でもしたのか
そのつぶらな瞳をゆっくり閉じて

ねえ、ラブ
わたしたちに教えて欲しい
ラブってなんだろうね

セックスの前菜とか言い訳なんかじゃなく
誰かといつまでも一緒にいたい気持ち
限りのあることは理解してはいても
永遠であって欲しいと願う気持ち

それがラブじゃないのかなあ

ラブは静かに目を閉じたままで
ぬくもりは
信じあうこころとこころを繋いでくれて

ラブ
わたしたちのラブ

ひとがひとであることの証
それが本当のラブってことだものね

ラブ
ラブは世界中を優しく包んでくれるから
ラブ
そっとこのまま、静かにおやすみ



自由詩 ラブの秘密 Copyright 恋月 ぴの 2007-08-27 21:36:07
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