Proxima Centauri
たりぽん(大理 奔)



低くなる光
黒に見え隠れする温度
埋み火のいろ
仄かに消えていく
ぬくもりだから

  だきしめて
  あと十分間
  ぬくもりを

大切なものは
ときどき儚くて
握りしめられないから
欠けてしまう

  赤き光が
  灰となっても

果てるものを
抱きしめる両腕が
こんなにも
憎い







自由詩 Proxima Centauri Copyright たりぽん(大理 奔) 2007-07-31 22:39:35
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私的星座盤