さいころ
anne

こうしてまた僕は

振り出しに戻されたのだった

好きで選んだのではなかったけれど

そのマスに 僕は止まった

さいころは好きだった

転がっていく様が 僕に似ていたから

出る数によって 回りを進めて行く ときには

戻す 

この 周りをまきこむ迷惑さが 僕に似ているから

僕は 君を飛ばしてしまったようだ

謝るときを待っていたけど 同じマスに並ぶ事なんてもうなくて

決断 のとき

僕はさいころをふった

そして そして 振り出しに戻った

君はもう見えない

ゴールももう見えない

まぁ いいさ

これで僕は もう君を巻き込まなくてすむから





自由詩 さいころ Copyright anne 2004-05-22 16:58:14
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