ロンボク
あおば

                07/07/20


使えない自動販売機、
起動困難なPCの上の
水を張ったボールに
七味唐辛子を振りかける

水道水にも色が付いて
透明なまま静まりかえり
南米大陸の秘薬が溶ける
薄い膜みたいに日が昇る

求人票をコピーしてもらい
裏山に駆け込んで
隠れ住んでいる外来種を
追い出す作戦に駆り出され
夕方暗くなってから下山する

日当を貰ってから
コンビニ弁当を買って
タバコを吹かして
風呂に浸かる
何匹殺したか覚えていないが
明日はもっと効率的にやるのだと
叱咤激励された

雨が降れば中止になる
天気予報を見ると
50%の降雨確立
降ったり止んだりの日は
獣たちも落ち着かない
じっと隠れているから
捕獲効率が落ちる
快晴になると浮かれて跳ね回るので
(効率が上がる)
参議院議員選挙の当日は晴れるだろうか
それとも雨だろうか
関係ないことを考え出したら眠くなくなって
天井を凝視すると
ロンボクということばが浮かび、気になって眠れない

ろんぼく
論ボク
ろん僕
論僕
ロン墨

どこかで聞いたことばだと思いながらも思い出せない
起動困難なPCを起動させて(何回も失敗した挙げ句やっと起動)
ググってみたらロンボク (Lombok)という島もあり、インドネシア領、小スンダ列島のバリ島の東隣、面積4,725 km²(徳島県ぐらいの大きさ)、270万人が住み、標高3726m(富士山よりやや低い)のリンジャニ山が聳え、バリ島間のロンボク海峡には生物分布を分けるウォーレス線が走っている。




自由詩 ロンボク Copyright あおば 2007-07-20 19:31:06
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