ヘヴンリーブルー
蒼木りん

かなしかった

あれはヘヴンリーブルー
それがみんな
雑草と一緒に除草剤を撒かれて
枯れさせられてしまった

あれは
実家の入り口に夏
何百と咲いていた青空
そのこぼれおちた子孫たち

手を伸ばし
生きていたのに
妖精がゆっくりと
たおれていく姿

窓の外

それとこれとあれを
絡ませて
君につぶやいたら
絶句してしまう

ただ
白い雲と
霞まない青い空の向こうを
見て立ち尽くしていたい

そんな時もあるのに
人は
そんなやつは
おかしいと笑う

いつか
この肉体から離れて
あそこまで昇っていく日
ゆめみてるのに

ヘヴンリーブルー



自由詩 ヘヴンリーブルー Copyright 蒼木りん 2007-07-18 23:56:48
notebook Home 戻る  過去 未来