宇宙の予感
ミコ

宇宙が終わる音がすき

はじけるような 一口で終わるような

そんな食事をした気分さ

マグカップにとけた温い牛乳が 溶解度ぎりぎりで

僕のわがまま隠すように 砂糖をかばった

予感、がどきどきする どきどきさせる

腕時計をはずしてごらんよ そう言ってはじまるんだ

今夜 紺色の空に映える 黄色い月も

肌がよろこぶ 褒美めいた風も

君の口笛を 高らかにするためだけに歌う

だから君は僕に触れてね

言葉の限界見届けたら 手をだしてもいいし

突き放すような黒い目で 僕のこと泣かせてもいいよ

明日が来るなんて 嘘みたいな触り方で

僕のこと嫌じゃないよってしてみて

宇宙が終わる音がすき

すごくすき

感情のことは忘れてもいいよ

今でも嘘みたいって 何回思い出しても飽きないような

そんな感じでしてみてね

すごく宇宙が終わる音

終わる宇宙がすごくすきな音

すごくすき




自由詩 宇宙の予感 Copyright ミコ 2007-07-16 15:49:04
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