アハウ

乾いた灰を
ふるい積もらす
都市の息吹

鋼鉄とガラスの高層ビルの輝き
ターミナル駅の喧騒も
ジーゼルエンジンから吐き出される
車酔いの成分も

灰として積もる

夜の煌びやかなイルミネーションは
灰の夢

街街のどぎつい色合いの看板も
店先の照明も
アスファルトの道と混ざり合う
セメンがゆっくり流れ出て

限りなく都市は灰色の武装を始めている

ゾウガメの気だるい老いと
街に積もる灰は

僕を眠らす



自由詩Copyright アハウ 2007-07-11 09:55:37
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