あなたのためなら　飛べる
帽子の羽さえ　飛べないような
弱々しい風で悩んだ
ぼろきれのような　たましいを
やさしく　守ってくれた


あの日・・・あの時
ちゃんと、おぼえているわ


この世のなかで一番強いあなたが
バラの苗木を　そっと
いつしか　心の真ん中に
そうっと、植えてくれたっけ


あの日・・・あの時
忘れてなんか　いないわ


あなたがいる限り　朝な夕な
脱出の道が　開けるわ


いばら道で　赤く染まりつつ
悲観もなく　笑うのは
あなたが愛情そのものだから
きょうも何かを失なった
つぎの日には、もう絶対に
それが見つかることを　理解します


求めてやまず　しょうがない
空の彼方への長い道のり
どうか　これからもよろしく
泣きながら、でも　かならず。
たどりつくわ　
空の彼方の　あなたへ


あの日・・・あの時
ちゃんと　おぼえているわ
忘れてなんか　いないわ