勇気

断崖絶壁を途坂している二人の若者は
時にはボロボロの吊り橋で命を落としかけ
時には鉄砲水に溢れる激流に呑まれかけ
数多くの絶体絶命を積み重ねながら
それでも尚、前進を止めない

愛する家族の為
きっと待っている恋人の為にと
己が叡智を振り絞っては
見果てぬ果てを目指す

そんな二人に届けられる救援物資は
決まって、いつもの品
幾度となく呼び求める救助の声を
無視して飛び去るヘリコプターの後ろ姿


畜生、絶対に何処からか盗撮してんだよ!
出て来いやぁ!!
叩き付ける拳に、虚しく響く鈍い音
それでも、二人は合言葉を交わし合いながら
今日も危機を乗り越え、歩み続けるのです

そして、
その絶え間無い勇姿に
私たちは今日もまた、勇気づけられているのです。










ふぁいっとー!!

いっぱぁーっつ!!!


自由詩 勇気 Copyright  2004-05-16 20:39:46
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