月を眺めた。
はるこ


月を眺めた。
ら、きみの顔がそっと浮かんだ。

きみとの繋がりがまだ欲しくて、一方的に電話をかけた。
途中でつい「月が、きれいだよ。」
なんて
言ってしまった。

きみは相変わらず無言で、
でも引き戸を開けた音だけは聞こえて
しばらく受話器を放さずに
そのしあわせに浸かってた。


月を眺めた。
ら、きみの顔がそっと浮かんだ。


未詩・独白 月を眺めた。 Copyright はるこ 2007-06-28 23:34:23
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