恋の回想
湾鶴




きこえる
おはやし
耳もとで
雲に
跳ね返って
と〜ん とん

君の歌う
盆踊りのまねごとの歌が
なつかしくてなつかしくて
は〜よい よい

のこったしこりは
おもったよりもおおきくて

いまでも君がすきで

すきで

かたちになれなかった
くちにできなかった
ことば
いま
すんなりと たどっていることが
くやしくて

自転車    夕日    部室      グラウンド
二人乗り   眺めて   二人っきり   駆け回る草野球

すべてが遠く
もう 過去と かたずけることは
きっと これからも
できないでしょう



せつない
いつまでたっても
かたちにならない

片思い

きみに10年ちかく会っていないけれど
ふいに忘れることがあっても
きえてしまうことない

おはやしのこえ
は〜よいとのせっ


未詩・独白 恋の回想 Copyright 湾鶴 2004-05-15 23:23:20
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