銀色
日朗歩野

深い海の中に
大きな空間が広がっている
そのまんなかに
魚がいる

僕は息をひそめて
それをみる


魚たちが
いつの日か
何か乗り物に乗って
海から出るとき

その乗り物はきっと
魚にとって
宇宙船だ


深い海の中に
大きな時間が広がっている
そのまんなかに
魚がいる

僕は
こっそり すこし
興奮した


自由詩 銀色 Copyright 日朗歩野 2007-06-24 22:05:29
notebook Home 戻る