ソリティア
umineko

あたたかい雨を
窓から眺めてて

ああ
私は孤独なんだ、と
唐突に気付く

もう
お前なんて
どうでもいいやって
そんなふうに言われるの
こわくて

 ・ ・

大粒の雨が
忙しそうにばたばたと降る
世界がゆるやかに
油断している

流れていくテキストは
誰かが書いたものなのに
私は
どこにも入れない

それは
ちょうど公園で
ブランコ
砂場
ジャングルジム

それぞれ
遊びの輪が出来ていて

私は
どこにも入れずに
ただ遠くから
じっと見ていた

 ・ ・

あたたかい雨を
窓から眺めてる

もし
飛び込んでいけたなら
お前バカだなって
みんなで笑って
笑いあって

もっと弱さを
みせてくれても大丈夫
って

あなたのメールは
やさしい

でも
私はずるいから
聞こえないふりをする

ぜんぶぜんぶ
嘘なんだよ

私も
私という存在も

明日消えたっていいんだよ
 
 
 
 


自由詩 ソリティア Copyright umineko 2007-06-22 07:13:43
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