綴じ代
たもつ

 
たくさんの鳥

そして少しの懐かしい人を乗せ
他に何も無いような空港から
飛行機は飛び去って行った

覚えていることと
忘れていないことは
常に等量ではない

夏の敷石の上で見送って
端っこを
ホッチキスで綴じた
 
 


自由詩 綴じ代 Copyright たもつ 2007-06-21 09:55:27
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