空色スカッシュ
殿様が得る

いかんせん空は青いから
涙の色を隠してしまうんだ
 
すこぶる赤い夕焼け空なら泣いてもいいかな?
 
清涼剤が必要なくらい
熱い熱い熱い地球を冷ますのは
「一滴以上の何か」
 
心に降り掛かる困難に駆け出したのは嗚呼、何人?
笑うべき時に泣いていた
自分を読み解かずに置いていた
 
朧気に雲を掴んでいた
空からの自由
 
背に夕を映す時
熱平衡を保とうとしているような
涼しげな空模様
 


自由詩 空色スカッシュ Copyright 殿様が得る 2007-06-21 01:15:27
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