より、より、より
紀茉莉



警察へ捜索願いをだしてみます
わたしは警察にすでに相談しています
女性センターにも
話あってもなにもかわらないのです
突然怒りだすかとおもうといつも怒らないように気をつけなければならなくて落ち着かないのです
間にはいってくれるひとはいないのですか?と警察の方にはいわれました
わたしにはおもいあたるひとがおもいつきませんでした
わたしの言葉は意味を持ちません

無数に消した詩に
どこ?
いったいなんなの?
という問いもでないほど難かしかったとはわたしにはおもえません
なにを言ったところで無断で、無言で、家を出たわたしが悪いのでしょう
わたしだけが悪いのでしょう
「けっきょく、なにがしたいの?」
なぜ、なにかを成さなければならないの
それは
いまのままではダメだと常にいわれているていうこと
わたしは、そう、問われ続けることが負担で夜こども達とごども部屋でしか眠ることができません
ふつう、おかあさんは、
たぶん、そうおもう、姿とわたしがかけ離れている
だとして
わたしにこれ以上できることはなにもありません

「こども達は、この体格ですし、ご飯をたべていないということもなく育っています」
くりかえすわたしの熱は
くりかえすわたしの腹痛は
理由のわからないまま
「ふつう」の前には無力に、働きに行かないで家にいるいいわけくらいにしかならないのです

間にはいる場所があるとするのなら、声としてではなく書き続けた、詩と詩のあるこの場所にしか
わたしの言葉はありませんでした



携帯写真+詩 より、より、より Copyright 紀茉莉 2007-06-17 07:20:01
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