恋しくて
小原あき

地球が背伸びをした
夢の中から目覚めて

(いつになったら
孤独は消えるのだろう)

そんなことを考えていた

夢で見た
木星との
失恋を思い出していた

悲しかった
こんな夜は淋しくて仕方がなかった

だけど、宇宙は
朝がないから
どこで悲しみを
乗り越えれば良いのか
わからなかった



せめて



あたたかい布団で
眠りたかった

自分の中で咲いている
小さな花を
自分と重ね合わせて

地球は
自分の居場所を



探していた



だけど

木星が恋しくて
しょうがなかった


いつになれば
夢から覚めるのだろう









自由詩 恋しくて Copyright 小原あき 2007-06-15 11:27:28
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