ささやかな祝典
信天翁

   新緑はリビングの奥まで染みこみ
  薫風はねこぜとうなじを舐めまわす
             梅雨入り前
  日向と日陰がくっきりと区分された
              広場では
男の児はサッカーボールと一緒になって
           地面を蹴り上げ
    女の児は一輪車と一体になって
       地面を撫でまわしている
   迷彩された四次元がながれるなか
     突然 飛来したヘリの爆音に
       空を見上げることもなく


自由詩 ささやかな祝典 Copyright 信天翁 2007-06-12 21:57:40
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