てっぺん
たもつ
弟はいつの間にか
僕の背を追い越していた
身長をたずねると
三メートル五十七センチ
と言って悲しそうにうつむく
明日になれば
弟は遠いところに連れて行かれる
多分頭のてっぺんも見えないくらい
遠いところ
脚立に乗って
しばらく頭を撫でた
自由詩
てっぺん
Copyright
たもつ
2007-06-12 21:21:47
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