四時間目
山中 烏流

カーテンが頬を撫で
柔い夢を
そっと与える頃
ワタシという私は
教室と意識の狭間で
青インクを
走らせている
 
緑を模した声音が
頭上を掠め、そして
空へと還ると
ワタシは私になって
カーテンを
揺らし始める
 
 
そして、その先に在る
存在を
 
揺り起こす
そして、
 
 
 (教育と自由の狭間で)
 (ワタシは)
 
 (私になった)
 
 
ルーズリーフがやがて
青に染まったなら
柔い夢は
意識へと還り、また
カーテンを揺らす
 
 
 (教育と自由の狭間で)
 (ワタシは、私になって)
 
 (そして、また)
 
 
揺らして。


自由詩 四時間目 Copyright 山中 烏流 2007-06-01 22:31:29
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