残香
白昼夢
右向き首の骨を外した
既に瞼は下がりつつ私は土になり、水の底に沈んだ
ひび割れた鏡には今はもう何も映らなかった
「あの日灯した火はもう消えてしまったの」
闇に聞いても誰も答えてはくれない、
じゃあ頭の泥を抜きましょうかと 泥泥泥泥もう乾いてしまったの
空空空空 枯らした花に水をあげましょう
もう戻らない花に火を灯した
「枯れてるから良く燃えるね」
私が聞いても誰も答えない
枯れる花と共に私も無に帰る
誰モイナイジャナイカ
自由詩
残香
Copyright
白昼夢
2007-05-29 01:53:30
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