てのひらの銀河(ノート)
青色銀河団
あおいあめがふります、
貧しい地上に。
遠くのほうで、鈴を、
鳴らして。
真赤な、村で、眠る、
幾千もの、子供たち、
声を、ふるわす、なみだいろの、あめ
あおい戦争がおわったので、
あめがふるのでしょう
てのひらのうえと、
遠いカナリア海のにじむ波間に。
(ひびきとして)
(きっと正しいから)
(あしたそよぐ)
(さよならの森で)
みえるさびしさも、
みえないさびしさと、同じくらい、
ぼやけた色彩で、
閉ざされて
いく
遠い、
ちいさな、
銀の、
鈴
未詩・独白
てのひらの銀河(ノート)
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青色銀河団
2007-05-28 22:10:59
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