ソーダ水の夜
猫のひたい撫でるたま子

たまたま会った美しくない女と

素敵なカフェで夕飯を食べる

私はお酒を一杯、彼女はお酒も飲まない

話さないとつまらないので

楽しそうに話す私

誰でもを愛せそうに見えるだろう私がいる


美しくない女と、綺麗なカフェ、楽しそうな私


壁には二人の女がダンスを踊る映像が流れる

昔、城下町だった場所


ダンスをする女は二人、美しい


美しくない女は語る
私が語らせたのだ

何でも隠す男の話

男が隠していたのは私だよ

お互いの夕飯を見詰め合う、女が二人


自由詩 ソーダ水の夜 Copyright 猫のひたい撫でるたま子 2007-05-25 23:30:33
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