【五月の夜 草をむしる】
つむじまがり

わたしはいい人を演じている
間違いない

人の悪口は言わず
頼まれれば断らず
お年寄りには席を譲り
飲みの席でも気を使い

赤ちゃん見れば手を振って
重い物は無理して持って
泣いてる人とは共に泣く


ふと わたしは想う
わたしはいい人なのではないか と

何となく嫌な気分になった

道端の草をむしる


自由詩 【五月の夜 草をむしる】 Copyright つむじまがり 2007-05-23 22:37:00
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