震音
ポッケ

爆音で

歌詞もわからない曲を聴く


触れるものすべてから遮断され

脳みそだけがただよう

圧倒的な浮上

大気と私がかきまじる

地球の自転を体感する


羊水の中では

体中が聴いていたのだ

母親のたてる

破裂しそうな心音を

世界が鳴らす

生命の雑音を


震動の音、を


つかの間

もう与えられることのない力に

触れていられるような気がして












自由詩 震音 Copyright ポッケ 2007-05-15 17:06:32
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