プロピレパレンポン、ダン
THANDER BIRD





クエストオ、クセ


クエストオ、クセ
その一語に秘められた想いは
天秤ばかりにかけられはしたが
もう片方にかけたものは一枚の爪でしかなかった

クエストオ、クセ
夜空に女の乳房が現れたら
母の無い子が昇っていく
俺は鉛筆口に含んで
苦い甘さを楽しむばかり

クエストオ、クセ
車のブレーキ音
その後には何も聞こえない
きっと止まっちまったんだろ?
明日の朝はテレビをつける
その時までは魂を金庫に大事にしまいましょう

クエストオ、クセ
ブルータス、お前もか!
ブルータス、お前もか!
ブルータス、お前もか!
ブルータス、お前もか!
ブルータス、お前もか!
俺はブルータスじゃない

クエストオ、クセ
俺のローソクを舐めろ!
火花をお前の中で散らせてやるぜ!
恋は緩やか愛は激しい
溶けるのも早くなる
俺は養老院なんかにゃ入りたくねえ
新しいローソクを取り出して
「俺の分まで生きるんだ」

クエストオ、クセ
だいたい、なんなんだこの言葉は
遠いどこかの言葉なのか?
俺は知らねえ、見たことねえ
それなら聞けばいいのです
歴史のセンセは知りません
私の母は知りません
世界が縦に首振れば
横に首振り知らぬまま

クエストオ、クセ
クエストオク、セ
クエストオクセ、
、クエストオクセ
ク、エストオクセ
クエ、ストオクセ
クエス、トオクセ
クエスト、オクセ
世の中は便利になったものだ
ところで、どれが本当なんだ?

クエストオ、クセ
服を着ない時代になったら
裸の王様普通の人
むしろそこで注意をすることこそが
大事なのではないのかと学者は考え
思い悩む
思い悩む
思い悩む
思い悩む
思い悩む
寝た。



自由詩 プロピレパレンポン、ダン Copyright THANDER BIRD 2007-05-11 20:40:19
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