そして、さがしていたモノもわからなくなる。
xyz

眺めているものは全部、真実で
つくろっているものは全部、嘘なんだってよ
おまえを殺して、おれも死ぬ。
おれを殺して、おまえも死ぬ。
わけわからない言葉ばかりを並べては、
それが詩だなんて思い込んでる俺なんかには
ろくな空なんて見えやしなかった
書けやしなかった
叫んだって叫んだって
境界線なんて越えられない配慮はアタマの中に残っている

浮かんでくる声がキーボードを打つ速度に遅れないようにみたいなさ
自由なんてさあ
自由なんてさあ
後ろめたさを感じるような隙間でしか得られやしないのかい?
壊れたふりをすりゃあイイかい?
そっちのほうが真実っぽいから

だれの目におびえているんだ
だれが俺を見ているんだ
よわいんだよ
こわいんだよ
だからおどけてみせてんだよ
だれにも気づかれないように
だれにも気づかれないように
見るな
見るな
こっちを見るなあああああ

なにをさがしているんだ?
なにを書いて誰に伝えたい?
ずっと、ひとりでいたいってよお
こんな言葉を見られたくないってよお
こんな姿をみられたくないってよお

伸びていく道は銀色で
花だとかやたらと咲いていて
それ以上に吐き捨てられたガムは地面にへばりついていて
愛だ自由だと思い巡らす感覚の裏側には、
ムラムラと立ち上ってくる欲求不満が
真実めいた顔をしてこっちを見ているんだ

夜に逃げこんでんだよ
部屋ん中に逃げ込んでんだ

真実ってやつを探す度に嘘みたいな自分てヤツにぶちあたる

なにキャラ?

そんなもんさ
おれもあんたも
おまえは何もわかっちゃいないし
俺も自分のことなんてマガイもんだと思っている
ただなあ
だれにも理解なんてされやしないって受け入れりゃあイイんだ
そのハラづもりの問題なんだよ

訴えたくって
叫んだって
だれにも ろくに伝わりゃしないんだ
深刻めいて
こんなにもなんだぞって
死にでもすりゃあ伝わるのかって手首でも切ったてよお
テキトーなところで冷めた目で見られて
それで終わりさ

こころが叫んで
のた打ち回って
どんなにどんなに痛くっても
端から見りゃあ その様だって滑稽でオモシロいんだ

気づてんだろ?
だから うんざりしてんだろ?

生きることにも
死ぬことにも

真実にも
嘘っぱちにも

刹那ってやつに首を絞められながら
流れていけりゃいいなんて思って
今日も息を吐き出してんだ
いろんなモンを胃の中に流し込んでんだよ

だれか 殺してくれよ って

なのに
うたいあげる言葉たちは
叫びだしたい衝動は
だれかに見てほしいんだ
きっと気づいてほしいんだ

見てくてよ
見てくれよ
俺を見てくれよ
お れ を

見てくれよおおおおおおおおおおお







詩、

書いてんだよ



おれ、


















自由詩 そして、さがしていたモノもわからなくなる。 Copyright xyz 2007-05-10 17:10:55
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