はぐれ子
青色銀河団
心から上空にひざまづき
僕は僕の意味にねじれて
弦のようにのびた僕の影は
ひょろひょろと地表を這い
さびれたビルのなかを
真っ黒な煙突の中を
のぼってゆく
赤い花を咲かせ醜くねじれた
ぼくは
巨大なピアニストの
遠い鎮魂歌を聴き
かなしい虚無の歌を
聴く
(魂をただただともして 透けゆく日々に
(ぼくは
(ひとりの砂浜である
花は眠り
肌透きとおる
蒼き午後の
はぐれ子の
(遠い草笛)
未詩・独白
はぐれ子
Copyright
青色銀河団
2004-05-03 23:36:20