桜色の夜
LEO

夜の、
雨の、
それぞれのゆくえを
ひと色に染めて
あかりは桜色

煙る雨の甘さ、
舞う花びらの温み、
絡めた指が
やさしさを紐解く
夜に、
雨に、
焦がれる桜

時計の針は
深夜を指したまま
もうすこし、

雨のしずくとおなじ数
無垢の白さで闇にとけるまで


自由詩 桜色の夜 Copyright LEO 2007-04-21 02:04:28
notebook Home 戻る  過去 未来