ハピネス。
はらだまさる








いっしょに
空を飛ばない?という声に
ぼくは怯えた


だけど
あの雲のうえには
どんな花が咲いてるのか
ちょっと知りたかった


そういえば
この町も
泥だらけの過去が
密集してて
臭い


純粋なんて
言葉を覚えた時に
ぼくらはすでに
それを手放していたし
出鱈目に
何かを愛して


ツツジの蜜を
吸うみたく
生まれた時から
ずっと乳首や
乳首みたいな幻想を
吸い続けて
安心してんだよ


陽だまりで
ズボンおろして
勃起したチンポから
汁が溢れてたよ
小便で描いた
虹をみたよ


ベイビー
泣かないで
ぼくも悲しくなるよ
ベイビー
愛してる


ベイビー
青い空、白い雲
君の白い肌に
映ってるよ


ベイビー
君のその柔らかな
音楽に






キスさせて
ベイビー



ハピネス。











※古屋兎丸『ハピネス』を読んで





自由詩 ハピネス。 Copyright はらだまさる 2007-04-16 20:35:20
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