時と想いと
和森朱希

冷えた両手に
掴み取ろうとした風
吹きぬけて
君のもとへ

星の囁きが
くすぐったい空は
変わらず今日も
僕らを見守ってる

憧れを追い掛けて
走った日々を
今も
思い出せるかい?

駆け抜けて
駆け抜けて
遠く離れてく
輝きを追ったあの日

何かを見失って
自分さえ見失って
それでも
君がそばにいた
あの
蒼い日々をまだ
覚えていますか?


近頃じゃ
まともに夢見ることも
空を見ることすら
忘れてしまうような
そんな日々を
過ごしては

また君を思い出して
なぜだろう?
泣きたくなる
君のくれた優しさの
ひとつひとつが
また僕を
寂しくさせる

君にもう一度
君をもう一度
だきしめられたなら
この寂しさも
喜びと嬉しさに
変わるんだろう…

どれほど時が
流れても,
時間が
二人で過ごした時間を
塗り替えていっても

やっぱり僕の宝物は
君なんだ

また君を思い出して

君に会いたくて

君が愛しくて

ひとり、涙を拭った


自由詩 時と想いと Copyright 和森朱希 2007-04-15 00:32:47
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