ひっこし
たもつ

べらんだでは
せんたくものが
かぜになびいていた
にわのしきいしを
あるけば
かげがおちた
さいごのひ
しらないおじさんが
ちちとはなしをしながら
いえをのあちらこちらをみて
しきりにうなずいたりしていた
おひっこしはさびしいね
くるまのなかでいうと
ませたこというねえ、と
かぞくや
てつだいのひとは
わらった
ほんとうにひっこしは
さびしかったのだとおもう


自由詩 ひっこし Copyright たもつ 2007-04-14 21:28:09
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