人間、故に
山中 烏流

数を重ねる度
不安になっていく
 
応える声は
段々と
失われていって
 
鼓動が
妙な速さを
記録する
 
 
結局は
自己満足を望む
 
私も
不完全な人間で
あるが故に
 
 
数を重ねる度
不安になっていく
 
望んだ言葉は
段々と
流れ出ていって
 
シナプスが
要らない回路を
切断する
 
 
結局は
自己陶酔を求む
 
私も
一人の人間で
あるが故に
 
 
不完全な
 
人間で
あるが故に。


自由詩 人間、故に Copyright 山中 烏流 2007-04-07 18:48:46
notebook Home 戻る  過去 未来