はるいちばん。
狠志

ふと気付くと、

手の甲を虫が這っていた。

小さなその虫は、

人の手だと気付いているのだろうか。

巨大な塔か、

荒れた空中庭園か。

その冒険をしている、

小さな虫に。

突風を吹き掛けてみた。

どこへか、どこだか。

跳んでった。

今日は雨曇り。

心地良い春の気温。


そう、春なのです。



自由詩 はるいちばん。 Copyright 狠志 2007-04-06 12:52:37
notebook Home 戻る